こんなことがありました。
「この仕組みでコミュニケーションを実施する。」
と先方が言ってきました。
しかし、その指示しているものは単に掲示板的仕組み。
皆の頭の中では
「コミュニケーション=双方向における情報の直接交換」
と思っていたので、皆「????」状態。
掲示板=一方方向通信
と感じたからです。
彼はその瞬間に皆から一斉に疑問の集中砲火。
議事が進行しません。
これは何かおかしい。
で、それをさえぎって、彼に質問しました
「ここでいうコミュニケーションとはどういうことを指しているのか?
掲示板システムではコミュニケーションは生まれないはず。」
彼の説明は、
・情報発信として掲示板に書き込む。
・それを見た人が、それのコメントをその近くに貼りつける。
・これの繰り返しで「コミュニケーション」が図れる。
なるほど。確かにコミュニケーションと言えないこともない。
ただし、ダイレクトコミュニケーションではないが。
これは私があえて議論をストップして確認したから判明した事実。
こんなのは氷山の一角です。
物事を指し示す「言葉」というのは便利ですが、その「定義」があいまいの場合、
大きな勘違いを引き起こすということです。
言葉の使い方を間違えることもありますが、「?」と思ったら確認することが重要。
特にビジネスの世界ならなおさらです。
私は人の話を聞いているときに、常にこのことを意識して聞いています。
普通の人なら聞き流すことに反応します。
「?」と感じるからです。
この作業をしないで議論するとどうなるか?
まったくお互いの言っていることが伝わらず、それこそ一方方向の意見だけが飛び交うことがあります。
両者表現は違うけど同じことを言っている場合でも。
この能力?が身に付いた方法は果たして何か?
「プログラミング」ですね。
きちんとプログラムするためには「定義」が重要。
このプロセスが身にしみているのではないかと思うわけです。