確かに銀行は「雨の日に傘をとりあげ、晴れの日に傘を差しだす。」と言われています。
つまり、必要な時に融資を引き揚げるけど、必要のないときに過剰融資するというようなもの。
また、失敗を人に押し付ける、あるいは責任回避能力が高い。
個人的な感想でもありますが、銀行出身者には確かに、こういう能力の長けた人が多いのも事実。
これと関係すると思うのですが、表の顔と本心が相当異なることもおおいです。
口元は笑っているけど、目は笑ってない。
なぜこういうことが起きるのでしょう?
と、考えてみました。
で、結論。
「減点主義方式による査定方法に諸悪の根源がある。」
つまり、ちょっと危ない会社だとしたら、支援するのではなく融資を引き揚げる方が安全ということ。
かといって融資しないと銀行業務としては成り立ちませんので、
収益の安定している会社に融資する。
結果、雨の降っているときに傘を取り上げ、晴れの日に傘を出す、ということが起きるのでしょうね。
また、減点主義ということは、一切減点されないことが重要。
いかにチャレンジするかなんて考えるわけもない。
失敗の責任はいかに相手に押し付けるか常に考えている。
そのため、人の一挙一刀足ばかりを気にしている。
にこにこすることで人あたりを良くしておいた方が得策・・・・
となるのでしょうね。
こういう問題はルールを変えてしまえば自動的に解消します。
減点主義と加点主義のバランスで評価する。
特に、顧客からの評価を重視する。
などなど。
とかくルールは人の行動規範を変えるくらいの力があります。
人は、自動的に最適化しようと動くからです。
自ら進んで損しよう、つらい思いをしよう、、と思う人はあまりいないからです。
(たまにいます。その方が正しいことだと信じている場合。理念に従う人の場合です。自分が損しても・・・ということ。)
そういえば、その対極にいた人が過去にいました。
その人は、意思決定時に必ず誰かを帯同させてきました。
で、必ず「お前は、この件どう思う?」とやるわけです。
うまくいけば自分の手柄。
もし、失敗したら「お前があの時、余計なことを言ったから俺は意思決定を誤った。どうしてくれる!」
とやるわけです。
また、何か問題があるたびに
「俺は聞いていない!」(苦笑)
結構組織で残るタイプの人はこういう人が多いようですね。