題材は「事業におけるITの重要性」
現代社会人の必須要件は次のように考えられます。
Finance 財務会計
IT 情報処理技術
Language 言語
Marketing マーケティング
(頭文字とってFILMと覚えると簡単でしょう。)
FLMはわかりやすいのですが、Iがわからない人が多いです。
というか、ピンとこないのでしょうね。実態が見えにくいから。
「あ、そこのところはシステム部門でお願い!」って人が多いわけで。
「システム屋さん」という言い方良くする人もいますよね。
実はIT力には2種類あり、
1)IT技術の応用力
2)情報処理(業務処理)設計能力
1)はわかりやすいです。たとえば、データ解析にExcel使うとかもそうですし、スマホ技術、AR、クラウド・・・
いろいろあります。
実は2)が重要。
「どう情報(業務)を処理させるのか?」
早い話業務設計の話そのものです。
たとえば、一人で業務を行う場合、そこまで業務分担しなくてもできます。
ですが、複数の人数で実行する場合、それぞれの役割を決めたり、伝達するメッセージを決めたりする必要があります。
つまり、多くの処理を行おうとすると、それぞれを細分化したりする必要があるわけです。
場合によっては同様の処理を一括処理させたりすることも考えます。
コンピュータシステム設計ではこれは当たり前の世界。その役割、メッセージなどはきちんと定義付けする必要があるということ。
なにしろコンピュータの世界は融通効きませんから。
このような訓練を受けていると、実際の業務でも役に立ちます。
実際業務フロー図はシステム設計でのシーケンス図そのもの。
まぁ、早い話、業務全体の中に人間系システムと、コンピュータ系システムがあるだけの話で、両者を区別する方がナンセンスというわけです。
よくベンチャー組織が大きくなってきたときに業務が回らなくなることがあります。
この最大の原因が、このIT力不足です。
今まで少人数で、全部まわしていた。
人を増やしたときに、この業務設計ができないために、役割分担、責任分担があいまいで、いろんな問題を起こす。
結果非効率性を生んでしまう。
これを回避するには、やはりITを学ぶことです。
業務全体を俯瞰することでオブジェクト化=クラス化=抽象化を実施できる能力のことを言います。
これができるようになると、おのずといろんな本質が見えてくるのですけどね。
昨日の勉強会ではわかりやすいように比喩表現を使いました。
たとえば、システム構築を家やビルの建築におきかえたり。
(システム構築は家、ビルの建築に置き換えるとすごくわかりやすくなります。)
また、オブジェクト化のところは車の部品におきかえたり。
要件を満たすのであれば、車軸とホイールは一体化で削りだしで作っても良いわけです。
でも、それをやってしまうとホイールのサイズ交換は不可能・・・・
というような具合です。
わかってもらえたかな・・・・
若い人にはしっかりと理解してもらいたいです。
とにかく頭がまだ柔らかいうちに・・・。
2013年09月20日
IT力とは?
昨日はベンチャー企業でレクチャーしてきました。
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