先日のボラティリティ分析からeワラントのボラティリティは相当高いことがわかりました。
ボラティリティが高いと言うことは、価格が高めに出ていると言うことなんですね。発行している方から言えば、それだけリスク回避していることになります。
これだけでも有利なはずなのですが、さらにもう一つ有利な点が隠れています。
普通個別株のワラントを合成するには個別株でデルタヘッジします。
ですが、まとめてヘッジする方法もあるわけです。
たとえば、日経平均採用銘柄を中心にeワラントを発行します。で、これを個別にヘッジするのではなく、日経平均でヘッジするという方法です。(具体的には先物かオプション)
通常個別株のそれぞれの相関係数は1ではないですから、ポートフォリオ効果が出ます。日経平均のボラティリティは個別の採用銘柄のボラティリティより小さいはずです。
個別のポジションのデルタをなるべく同じになるように調整すれば、瞬間的には日経平均でヘッジできるはず。となると安くヘッジできるはずです。
実際には、個別株による人気度もあるので、そこまできれいなポジションができるとも限りませんが、数が多ければ、ある程度の調整は出来るはずです。
大枠を日経平均でヘッジし、はみ出る部分は個別でヘッジ、あるいは価格調整(ポジションが増えれば、値段を上げて、売りを呼びやすくする)すれば可能そうです。
実は、昔にもこれを考えたことがありました。当時はeワラントではなく、普通のワラント。ただしこの場合は、マーケットメイクのために全銘柄を扱わなければなりません。
eワラントでは発行側が銘柄を選べるんですね。そこが大きな違いだと思います。
オプションでの勝つためのセオリーは「売りからはいる」ことだそうです。
つまり、リスクをとる側にいること。リスクをきちんとコントロールできれば利益が上がると言うことです。
でもeワラントを売ることが出来るのはGS社だけですね・・・。
実際に昨日eワラントでの損益曲線を理論的に描いてみましたが、ボラティリティがあがらないことには「買い」で儲けることは結構難しそうです。
条件としては
・買う時点でのボラティリティが低いこと
・買った後で急に値動きが発生すること
コールワラントを買って、その後に急に値段が上がれば、需要が増えコールワラントのボラティリティがあがります。さらに原証券の価格があがることによる効果が加わりますのでダブルであがります。
ヴェガ、ガンマの大きな銘柄がこの恩恵を大きく受けることになります。
これくらいでないと、プラスになかなか行きそうもないですね。アスクビッドの開きが相当あるもんなんで。
これじゃぁ、おもしろくないので、もう少し調べてみます。
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